ご挨拶

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北澤 茂
第43回日本神経科学大会 大会長

(大阪大学大学院 生命機能研究科)

 

第43回日本神経科学大会へようこそ。

本大会は、stream配信で行う初めてのバーチャル大会となりました。神戸で皆様をお迎えできないことは本当に残念ですが、新しい試みに多くの皆様のご支持とご支援をいただくことができ、大変勇気づけられました。心から感謝申し上げます。

大会テーマはTheories of the brain(脳の理論)です。「理論」が複数形になっているのは神経科学の学際性を反映しています。分子、細胞、局所回路から脳全体のシステムという研究対象の広がり、運動・感覚から意識のような高次の認知機能に至る機能の広がり、分子生物学・心理学・生理学・数理科学・臨床医学といった手法の広がり、その広さは他のどのような学問分野もかなうものではありません。あらゆる手法を貪欲に取り込んで、現在進行形で発展し続けている領域が、神経科学なのです。その発展の勢いは、パンデミックも止めることはできません。

いつかthe theory of the brainが確立する日が来るのかもしれません。しかし、それまでは、theories of the brainがもたらす多様性を存分に楽しみ、さらに発展させようではありませんか。大会のエンブレムは、多彩な理論が総体として脳を立体的に浮かび上がらせていく様子を、日本の伝統的な市松模様の意匠を借りて表現しています。

神経科学があらゆる研究手法に対して開かれているのと同様に、この大会は神経科学に関心を持つあらゆる人に対して開かれています。性別・年齢・人種・国籍の違いによるハラスメントがない、快適な大会環境を準備することを約束いたします。五大陸からオリンピックにアスリートが集まるように、世界中の神経科学者が大会サイトに集まってくださることを願っています。

大会サイトにアクセスして、思う存分、神経科学を楽しみましょう!


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